【連載】吸引困難5大ケースを攻略する!

鼻腔吸引時に入れ歯がある場合は?吸引チューブが入れにくい場合は?

解説 石山 都

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

解説 小林恵子

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

痰の吸引を行なう上でなんとなく行なっていることを再確認しましょう。具体的なポイントを解説します。


小さな入れ歯は外しておく

インプラントのように外せない義歯はそのままにしますが、外せる入れ歯は外してもらうのが基本です。万が一、外れて気道に入ったら危険だからです。

また、自分の歯であっても、グラグラして抜けそうな歯があれば、絹糸などで他の歯と結ぶなどします。こうすれば、抜けたとしても気道に入りません。

抜けそうな歯については、吸引開始前後に必ず確認し、抜けてしまうようなことがあっても、それがいつだったのかわかるようにしておくことが大切です。

吸引チューブを留置して再トライ

高齢者や吸引チューブを挿入しにくい患者さんの場合、吸引にベストな位置に吸引チューブが届いたものの、1回の吸引で痰が取りきれないようであれば、吸引チューブをそのまま留置して、吸引をいったん止めます。

そして患者さんに深呼吸や咳嗽あるいは酸素を吸ってもらいSpO2が回復したら、吸引を再開して痰を取り除きます。

ただし、挿管している患者さんは低血圧を起こすことがあるので、この方法は絶対に取らないでください。

(ナース専科マガジン2012年12月増刊号『一冊まるごと呼吸ケア』より転載)

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