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【連載】泣いて笑って訪問看護

第2回 『探究心』―在宅医療・訪問看護のキーパーソンを見定める

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

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医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


利用者だけが、当事者ではない

訪問看護で大切になってくるのは、まず、キーパーソンが誰なのかを把握すること。そこから全てが展開されると言っても過言ではない。

そもそも訪問看護におけるキーパーソンとはどんな存在なのかといえば、『利用者様への看護ケア内容の決定権を握る人』と定義すればわかりやすいだろうか。

キーパーソンを見定め、そこを軸として看護の展開が相談できれば一番わかりやすい。

しかし、家族がキーパーソンであり、本人と意見が別れている場合(逆もしかり)がややこしい。

看護は家族も本人も関わるスタッフも、全てが同じ方向を向いてこそ、よりよいケアを提供できる。しかし、本人は「歩けるようになりたい」と望んでも、家族は「歩けるようになると逆に転倒しないか心配」なため、それを望んでいない。こんな場合はどう関わっていけばいいのか。

どちらかを優先するとどちらかが不満や不安が生じるとなると、いい看護ケアとはいえないため、両者が納得できる打開策を考える必要が出てくる。

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