【連載】吸引困難5大ケースを攻略する!

「痰の貯留部位」を把握する触診法は?

解説 小林恵子

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

解説 石山 都

神奈川県循環器呼吸器病センター ICU病棟 集中ケア認定看護師

痰の吸引を行なう上でなんとなく行なっていることを再確認しましょう。具体的なポイントを解説します。


音はするのに、痰が引けないというのは、よくあるケースです。

でも、聴診して音が聴こえたからといって、全ての痰が吸引できるわけではないのです。

吸引できる範囲は限られていて、主気管支か人工気道の末端周辺にある痰であり、主気管支の先や肺の末端に貯留している痰は、吸引によっても取ることはできません。

痰が貯留している場合、呼吸の際に空気によって痰が振動するので、触診によって痰の貯留位置を確認することができます。

イメージイラスト

呼吸時の胸郭の上がりに左右差がある場合、運動低下側の気管支が閉塞している可能性があるので、両手を胸郭にあてて触診によって左右差を確認しましょう。

喉や胸に手をあてて、患者さんに大きく呼吸してもらい、痰の貯留の有無を見ていきます。

(ナース専科マガジン2012年12月増刊号『一冊まるごと呼吸ケア』より転載)

【吸引のまとめ記事】
* 吸引の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コツ

ページトップへ