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【連載】呼吸器3大疾患のケア

肺機能検査ってなんですか?

解説 南雲秀子

湘南厚木病院 看護師長/米国呼吸療法士(RRT) / 保健医療学修士(MHSc) 日本呼吸ケアネットワーク 理事

解説 田中一正

昭和大学 教授

いまさら聞けない呼吸器検査の基本を解説します。今回は「肺機能検査」です。


肺機能検査とは、呼吸機能検査ともいい、呼気や吸気の量、スピードなどを調べるものです。

ゆっくり吸ったり吐いたりして調べた値と、急いで吸ったり吐いたりして調べた値を比較して、肺障害の特徴や程度を調べます。

一般に肺機能検査は、スパイロメトリーという器械で測定します。その結果から、換気障害を分類します。その分類の指標となるのが、%肺活量(% VC)と1秒率(FEV1.0%)の値です。

% VCが80%以上でかつFEV1.0%が70%以上の場合、正常機能とされます(図)。

% VCが80%以上でかつFEV1.0%が70%以上の場合説明図

% VCが低いのは、肺が十分に膨らまないということを示し、% VCが80%未満の場合は拘束性換気障害(肺線維症、結核後遺症など)と分類されます。

FEV1.0 % が低いということは、空気の通り道が悪く普通のスピードで息を吐き出せないことを示し、FEV1.0%が70%未満の場合は閉塞性換気障害(気管支喘息、COPD)に分類されます。

ただし、1秒率が70%以上であっても末梢気道障害の可能性があれば、フローボリューム曲線で確認します。喫煙者は特にこの障害を起こしやすく、COPDのリスクが高くなります。

(『ナース専科マガジン』2012年12月増刊号「一冊まるごと呼吸ケア」より転載)

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