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【連載】今さら聞けない?!ナースのための業界用語と聞き言葉

「イービーエム」「イーシーティー」「インアウト」「インペアード・パフォーマンス」ってなに?

Np nsquestion

日常の看護業務でよく耳にする専門用語や今さら聞けない業界用語、最近出てきた新しい用語などを解説します。


『イービーエム』([英]EBM;evidence-based medicine)

根拠(エビデンス)に基づいた医療のこと。1991年にカナダのGordon Guyat教授が提唱した概念です。 ここでいう根拠とは、科学的根拠、すなわち、様々な実験や研究の結果のことです。

つまり、EBMは、目の前の患者さんにどんな治療やケアを行なうべきか、臨床的な判断を行なう際に、その判断に関連した文献を見つけ、その患者さんに適応できるか精査・検討しながら、実行に移す一連の行動をいいます。

エビデンスには研究方法により信頼度の高さが異なり、ランダム化比較試験(RCT)>コホート研究>ケース・コントロール研究>症例報告の順にエビデンスレベル(推奨度)が低くなります。

EBMの対義語としてNBM(Narrative-based Medicine;物語と対話による医療)があります。

『イーシーティー』([英]ECT;electroconvulsive therapy)

電気けいれん療法のこと。頭部の運動野(こめかみあたり)に電極をつけて100V前後の電流を短時間流すことで、けいれんを起こし、脳の機能を改善させる治療法です。うつ病、双極性障害、統合失調症などに用いられます。

現在では、麻酔科医の指導のもと静脈麻酔を行い、筋弛緩剤を投与することで全身けいれんを抑制する修正型電気けいれん療法(modified-electroconvulsive therapy;mECT)が主流になってきています。

『インアウト』([英]in/out)

体内からの水分の出入り(水分出納)のこと。体内の水分が多ければ、浮腫を引き起こし、逆に水分が少なければ脱水を引き起こします。 それだけでなく、電解質バランスの異常なども引き起こすため、注意が必要です。

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『インペアード・パフォーマンス』([英]impaired performance)

アレルギー性鼻炎・花粉症や、蕁麻疹などで用いられる抗アレルギー薬である抗ヒスタミン薬の副作用の一つで、自覚症状がないまま普段の活動(パフォーマンス)、つまり集中力・判断力が低下したり、眠気が出たりすることをいいます。

ヒスタミンは脳内で、学習能力や記憶、覚醒などに影響を与えるため、これが抗ヒスタミン薬でブロックされることでインペアード・パフォーマンスが起きます。

なお、「インペアード」とは「損なわれた」の意味です。