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【連載】泣いて笑って訪問看護

第4回 『QOLか介護負担か』―アルツハイマー型認知症の胃瘻造設

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


治療の選択は誰にとっても人生の分岐点

在宅医療において、嚥下障害に伴い、胃瘻の造設をするか否かにの場面に直面することは多い。特に今回は本当に決断が難しい事例であった。

利用者様は65歳女性。4年前にアルツハイマーと診断。

初期の症状は近所の花を持ってきてしまう位であったが、徐々に徘徊が始まってきたため、息子さんが仕事を辞め、全面的に自宅で介護せざるを得なくなった。それでもはじめのうちはデイサービスにも行くことができていたが、徐々に動けなくなり、二年前から寝たきりに。

介護者は40代の息子さんのみで2人暮らし。姉と妹もいるが、家庭を持っていない自分が介護をするのが一番だからと全面的に引き受けている。しかし、全介助のため、息子さんは24時間365日どこにも行けず介護をしている。

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