【連載】やってみよう! フットケア

第1回 自分の足、見てますか? フットケアで思い浮べることって?

執筆 山口晴美

NANA NURSING THERAPY代表・看護師

「フットケア」の連載を担当させていただくことになりました、山口晴美です。

私が看護学校を卒業したのは30ん年前ですが授業に「フットケア」なんて言葉もあったかどうか記憶にありません。

患者さんの清潔ケアの中に「爪切り」、「足浴」があったのは確かです。今では「フットケア」として存在し、糖尿病のとか、高齢者のとか細分されてきました。

フットケアの必要性はわかるけど「どうしてよいかわからない」「難しくてできない」「どこまでやるの?」と思っておられる皆様にわかりやすく、行いやすくお伝えしたいと思います。ご自身や患者さんへの引き出しのひとつとなれば幸いです。


フットケアで思い浮べることって?

まず、はじめにフットケアって何をすることだと思いますか?

観察・足浴・爪切り・トラブルケア・予防的指導・マッサージ?…たくさんあります。

患者さんもフットケアと言われてもあまり理解されていないようで、する側、される側の認識はまだまだ統一されていないようです。

近年、糖尿病患者さんや高齢者に対してのフットケアが注目され、たくさんの情報が得られるようになりました。情報がありすぎて迷うこともありますね。

私は14年前に初めて医師が行っている糖尿病患者さんのフットケアの研修会に参加して実践されている内容を知りました。それは治療が主な目的で壊疽、創傷、巻き爪、白癬、胼胝、鶏眼、整形靴の作成などでした。

それまでフットケアとはマッサージやリフレクソロジーのようなケアだと思っていましたのでこんな医療があったのかと驚き、興味津々で以来様々なフットケアを学びました。

医師の視点でのフットケアは患者さんの治療目的としては重要なことですし、美容目的のフットケアも知識、技術は画期的でした。

ですが私はフットケアを日常生活の援助として、予防的ケアとして看護師の視点でとらえたいと考えました。看護ケア技術として必要なことは患者さんの体全体、疾病、生活全般を観察して「今、相手にとって必要なケアは何かを探索し、必要最小限のサポートをし、自立の援助をすること」だと思っています。


まずは自分の足から見てみよう!

いきなり患者さんの医療や看護の話ではなく、自分の足の観察からはじめましょう。

私も含めですが看護師さんは仕事では患者さんの観察をし、ケアから指導まで行いますが自分の足や体の観察、ケアがなかなかできないようです。「自分の足まで手が回らない」とよく言われます。

足の特徴、機能を知りケアを考えるきっかけにしましょう。

まずは足の形、バランスはどうですか?

足を表から見るためにプリントをとってみましょう。

準備するもの  A4サイズぐらいの用紙1枚

  1. はだしになって紙の上に片足をおいて立つ(椅子に座ってもよい)
  2. 鉛筆を足に沿わせて(特に土踏まずの部位)足型を描く
  3. 足型にしるしをつける(写真) ・親指の付け根(母趾角)、小指の付け根(内反小趾) ・5本の指の延長線 ・かかとの中心 ・舟状骨結節
  4. 紙を裏返しもう片方の足も同じようにプリントをとり、線をいれる。

  

観察ポイント

観察ポイント項目表

足のプリント

       

ずっと連れ添ってきた自分の足はいかがでしょうか? いろんなことが見えてきましたね。

今回は表からでしたが次回は裏から観察しましょう。良い、悪いの観察ではなく今までの生活過程によってできてきた足をまず認識しましょう。

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