【連載】ナースのための社会人マナー

【看護師のマナー】第14回 自覚や責任をもって大人としての社会生活を送りましょう

監修 竹股喜代子

亀田総合病院 前看護部長

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

社会人として、看護師として、心得ておきたい職場での姿勢をおさらいしましょう


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看護師のコミュニケーションとマナー


社会人になる自覚を!

 学生時代を経て、社会に一歩踏み出したときから、あなたも社会を構成する一員、社会人となります。社会人とは、簡単にいえば、一人前の大人として、常識と判断力を備えている人を指します。

 ただ、年齢を重ねて大人になったからといって、すぐに社会に通用する人間になれるのかというと、それはまた別の問題です。では、社会人になることは難しいことなのでしょうか?

 たいていの場合、社会に出れば、一応は「社会人」になれます。ただし、なんの努力もなしになれるものではないことも確かです。自らが「社会人」になるという自覚をもつことが、とても重要なのです。社会人としての意識をもち、職業人、つまりプロとしての高い目標に向かって努力していくことが大切です。

仕事には責任がついてくる

 どんな仕事にも「責任」が伴います。特に、ナースは患者さんのプライバシーや生命にかかわる現場で仕事をしていくわけですから、自分の責任をしっかりと自覚することが大切です。


 患者さんの命を預かる責任は、新人であっても、キャリアのある先輩でも、まったく同じです。自分の仕事に誇りをもち、きちんと自分の責任を果たしていくことが重要なのです。

 では、もし、自分のせいでミスをしてしまったときは、どうしたらよいのでしょうか?まずはその事実を即刻、当日のリーダーに報告することです。態度としては「率直に謝罪する」しかありません。

 人はなかなか素直に頭を下げられず、弁解や自己弁護をしてしまいがちですが、それでは責任転嫁と受けとめられかねません。次にそのミスをおこさないように、正直且つ真摯な態度で努力をすることが責任ある行動で、社会人として何よりも大切なことです。

歩き方ひとつで印象はガラリと変わります

 あなたに限らず、ナースはいつも患者さんに見られています。ですから表情、身だしなみ、振る舞いなどには気を配り、相手に不快感を与えないようにしたいものです。

 たとえば、病室から病室を移動するときなど、あなたはどんな姿勢で歩いていますか?

 背筋をピンと張って、さっそうとしていますか?それとも、下を向いたり、背中を丸めていますか……。

 体調がよくないときや忙しいときなどに、背筋を伸ばすよう意識するのは難しいものです。でも、いつも背中が丸くなっているとしたら、それは姿勢が悪い証拠。覇気がなさそうに見えますし、無気力でだらしがないように映ってしまいます。そうならないためには、常に意識して胸を張ってみること。自然に背筋も伸びてきます。

他人から見られている姿を鏡でチェックするのも大事

 自分が思っている歩き方や姿勢と、実際の姿にはギャップがあるもの。職場の仲間に見てもらうのもいいですが、大きな鏡に全身を映して、自分で確認することも必要です。

 女性は鏡を見ると、どうしても顔や髪だけに目が向きがちです。でも、他人がよく見ているのは、あなたの全身や後ろ姿なのです。普段から自分はあまり意識していない部分だけに、注意しなければいけません。

 また習慣でバッグを、右(左)側ばかりにかけている人は、無意識のうちに右(左)肩が上がってしまいます。これでは、不自然な姿勢に映ってしまいますね。

 きちんと姿勢をととのえれば、おのずと気持ちも引き締まるものです。いつも意識して、正しい姿勢を心がけましょう。

 次回は、「清楚感あふれるユニフォームで」をお話します。

(『新人ナースのための社会人マナーブック 失敗しない接遇とコミュニケーション術』
監修/亀田総合病院 前看護部長 竹股喜代子、2007年、アンファミエ刊、から改変利用)

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