【連載】ナースのための社会人マナー

【看護師のマナー】第26回 職場でのコミュニケーションの取り方

監修 竹股喜代子

亀田総合病院 前看護部長

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

新人ナースのための社会人マナーブック。今回は「医師・他の医療職種とのコミュニケーション」についてお話します。


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看護師のコミュニケーションとマナー


医師・他の医療職種とのコミュニケーションは積極的に

 ナースの仕事は、病院内で働く多くの人たちとかかわり合って進んでいきます。そのなかでも、仕事をしていくうえで、医師とのコミュニケーションは必要不可欠です。

 医師は、診断や治療を進めていくうえで、さまざまな指示を出していきます。そこでお互いが上手にコミュニケーションを取っていかなければ、仕事もスムーズに進みません。

 近年では様々な医療職種が患者さんを中心に協働・連携して医療を行っています。コミュニケーション不足が原因で、ミスや時間のロスを生んでしまうことも、少なくないのです。

 なかには、ウマの合わないひともいるかもしれませんが、まずは仕事優先です。人の好き嫌いで態度・行動が左右されるのは、プロではありません。いちばん影響を受けるのは、患者さんであることを忘れないでください。

先輩・同僚とも進んで交流を

 師長や先輩ナースに対しても、同じことがいえます。積極的に、お互いを理解しようとする姿勢が大事です。仕事中に限らず、昼食時や休憩時間などの一見たわいない交流のなかでも、仕事中とは違った素顔がみえたりするもの。

 そんなときこそ、積極的にかかわり合いをもしましょう。普段のコミュニケーションがうまくいっていれば、仕事でのアドバイスも気軽に受けられるはずです。

 また、同僚は何かと頼りになるありがたい存在です。仕事の悩みなど、わかり合えることも多いでしょう。よい親交を結び、協力し合いましょう。ただ、仲間だからといって、何でも甘えてしまうのはよくありません。社会人としての常識と仲間としての思いやりをもって、互いに助け合えるいい関係を築いていくことが大切です。

時間は10分前行動を心がけよう

 社会人は、決められた時間や期限は守って当たり前。決まっていることは、きちんと守ることが、最低のルールです。もし、何らかの理由があって、それに遅れてしまう場合は、事前にその旨を上司に連絡することが必要です。何の連絡もなく遅れることは、社会人としてルール違反です。

 新人のうちは、慣れないことばかりで、必要以上に時間がかかってしまうことも多いでしょう。時間ギリギリまでの予定で行動していたのでは、決められた時間に間に合わなくなってしまいます。できるだけ余裕をもって仕事を進められるように、常に10分前行動を心がけたいものです。

 たとえば、出勤時間についてはどうでしょうか? 基本的には、10分前には着替えをすませ、職場へ。

 「遅刻しないで出勤していれば、ギリギリでも問題ないんじゃない?」と思う人もいるでしょう。しかし、特に仕事の始まりは、患者さんの情報収集や確認事項のチェックなど、余裕をもって行ったほうがよいことがたくさんあります。新人のときは、コツがわからない分だけ余計に時間がかかりますから、最初のうちはその分、早く出勤するよう心がけましょう。

 看護の仕事はあらゆるところで、医療事故につながるリスクをもっています。時間ギリギリに出勤し、心にゆとりがないまま、あわてて仕事を始めたのでは、ミスにつながってしまうことも考えられます。

 早めに出勤し、手ぎわよく準備をする。これが基本です。コツコツと努力している姿は、きっとだれかが見てくれています。そのことがあなたにとってプラスになる日がきっとくるはずです。

 次ページは、「わからないことは、即聞く。それが成長できるカギ」をお話します。

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