【連載】ナースのための社会人マナー

【看護師のマナー】第30回 チームワークの大切さ-心得ておきたい職場での姿勢-

監修 竹股喜代子

亀田総合病院 前看護部長

編集 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

新人ナースのための社会人マナーブック。今回は「チームワークの大切さ」についてお話します。


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看護師のコミュニケーションとマナー


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主人公は患者さんです

 看護は24時間継続して行われなければなりません。チームのメンバーが交替で看護にあたるのです。新人のあなたも、そのなかの一員なのですから、しっかり力を発揮していかなくてはなりません。

 臨床現場では、実習と違い、自分ひとりで同じ患者さんをずっと看護するわけにはいきません。チームのメンバーみんなが、患者さんに同じようによい看護を提供するためには、チームワークがとても大切です。各自が個性を出し合いながらも、協力し合い、仕事を進めていくことがよい仕事、よい看護につながるのです。

 ただ、自分の仕事だけに集中すると、視野が狭くなってしまいます。ほかの人がどのような仕事をしているのか、どんな状況なのか、常に周りの様子を見て、気を配る必要があるのです。そのようにしていると、看護全体が見えてきます。

 自分はチームのなかのどの部分の役割を担っているのか、どのようにして看護がすすんでいるのかが、だんだんわかってきます。ときには自分の力不足を感じ、落ち込むこともあるでしょう。でもそれを自ら認めることができれば、必ずみんながフォローしてくれるはずです。


 また、だれかが急に欠けたとき、困っているときに、自分のできる範囲内で協力をすることもできます。広い視野で状況を見る目を養うことが、重要なのです。

 とにかく、いつも主人公は患者さんです。自分の行動が患者さんにとってよいものかどうかを考えれば、答えはすぐに出るでしょう。患者さんにとって、よい看護をすることが第一。そのためにもチームワークが大切だということを忘れないようにしましょう。

深夜勤の心得

 3交替制勤務の場合、日勤、準夜勤、深夜勤に分かれて看護を行います。なかでも深夜勤は、新人ナースにとって不安で緊張するものです。ここでは、深夜勤の心得を紹介しましょう。

1. 容態の変化には要注意

 夜は、患者さんの容態が急変した場合の発見が遅れやすいものです。まずは、観察をしっかりしましょう。巡回も油断することなく行いましょう。特に、重症の患者さんや、手術後の患者さんは、看護計画に従ってこまめにチェックが必要です。

2. 気になることは、すぐ確認を

 病室内が暗いため、異常に気づきにくいかもしれませんが、気になることがあったら、多少、患者さんに迷惑だと思っても、きちんと確認してください。その際、懐中電灯の明かりは、患者さんの顔に直接あてないように注意しましょう。

3. 異常はすぐに連絡を

 何か異常を発見した場合は、リーダーに報告をして、必要であればすぐに医師や師長に連絡をとりましょう。朝まで待つなどと、勝手な判断はしてはいけません。そして、深夜勤のスタッフとともに、迅速に指示に従いましょう。

4. 不安になる患者さんの気持ちを理解する

 病院の朝は早く、とても静かになるせいもあって、患者さんの不安や緊張は、高まりがちです。不安を感じている患者さんの話には、できるだけ親身になって耳を傾けてください。精神的な苦痛を少しでもやわらげてあげることも、大切な仕事なのです。

5. スタッフ同士の助け合いが大切

 日勤、準夜勤でももちろんですが、スタッフ同士助け合うことが重要です。特に深夜勤はスタッフが少ないので、連絡を密に取って、協力し合うようにしましょう。

 次回は、「患者さんとの初対面で注意すること」をお話します。

(『新人ナースのための社会人マナーブック 失敗しない接遇とコミュニケーション術』
監修/亀田総合病院 前看護部長 竹股喜代子、2007年、アンファミエ刊、から改変利用)

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