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【連載】Dr.パクのドタバタ離島医療奮闘記

第4回 治療の真のアウトカムとは?―エビデンスとプラセボ―

執筆 朴 大昊(ぱく てほ)

鳥取大学医学部地域医療学講座 助教

Np drpaku pic

看護師は夜勤のラウンドや訪問看護など、患者さんの健康状態を確認する機会が多くありますが、患者状態を適切に判断するためには、プライマリ・ケアの技術が大いに役立ちます。

本連載では、拠点病院などによる後方支援を期待できない土地で、医療・検査機器などもない患者宅で医療を提供する「へき地医療」を通じ、“究極のプライマリ・ケア”と地域医療の実際を解説します。


『ユタ』ってご存知ですか

みなさんは「ユタ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

沖縄に古くからいるシャーマン(祈祷師、霊媒師)の一種で、現在も多くの人が冠婚葬祭や病気、悩みをはじめとした様々なライフイベントで除霊したり予言してもらう際に利用してます。

「怪しい」「そんなもの科学ではない」という批判はごもっともですが、沖縄には「医者半分、ユタ半分」という言葉があるくらい、そこに患者の救いが見出される場合もあります。

私も沖縄本島で病院勤務している際に、体が痛いといって泣くほど苦しむ入院患者になすすべがなく困り果てていると、「病院でこれだけ検査しても治療しても良くならないなら外泊してユタに相談したい」と患者さんから言われたことがあります。

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