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【連載】Dr.パクのドタバタ離島医療奮闘記

第5回  へき地における多職種連携―思いがけない医療リソース

執筆 朴 大昊(ぱく てほ)

鳥取大学医学部地域医療学講座 助教

Np drpaku pic

看護師は夜勤のラウンドや訪問看護など、患者さんの健康状態を確認する機会が多くありますが、患者状態を適切に判断するためには、プライマリ・ケアの技術が大いに役立ちます。

本連載では、拠点病院などによる後方支援を期待できない土地で、医療・検査機器などもない患者宅で医療を提供する「へき地医療」を通じ、“究極のプライマリ・ケア”と地域医療の実際を解説します。


映画も無ェ、信号無ェ

波照間島に映画館はないんですか?と聞かれることがありますが、映画館どころかコンビニもスーパーもありません。いや、むしろ信号機もありません。

波照間島の道路

波照間島にないものはたくさんあります。

みなさんも隣の家を見て自分の家にないものを探すのは容易かと思いますが、実際生きていく上では、自分の家にある(けどなかなか気がつかない)ものを見出すことのできる能力は大切です。

波照間島で地域医療の勉強していて「多職種連携」と聞いた時にいまいちピンときませんでした。

へき地に多職種がいないから?いや、違います。それはあまりにもありふれた日常的なものだったからです。

多職種連携は生活から!

皆さんは周りにいる医師だけでなく、保健師や介護士、さらには警察官や学校の先生、役場の人、地域の有力者と出会う機会はあるでしょうか?

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