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【連載】“何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント

第5回 急変の予兆を知る 意識・精神活動の変化と「お決まりの抵抗手段」①「全体的イメージ」

解説 佐仲 雅樹(さなか まさき)

津田沼中央総合病院内科/東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座 客員講師/城西国際大学薬学部 客員教授

はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。

この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。


「生き残りシステム」の活性化を察知し、「全体的イメージ」をつかむ

前回(第3回)で解説したように、「生き残りシステム」は、生命の危機を乗り越えるために自動的に発動します。

“お決まりの抵抗手段”で危機に対抗し、意識状態・精神活動の変化は血液環境を反映する「窓」となって、体内で発生している異変を「外」に知らせてくれます。「体内の異変」とは要するに血液環境の乱れです

第1回で解説したように、「ホメオスタシス=血液環境=全身状態」でしたね。

つまり、意識・精神活動の変化は「窓」となって、全身状態の悪化という「内」の出来事を「外」に向かって知らせてくれるのです。以降は意識状態・精神活動を「全身状態の窓」と呼ぶことにします。

「生き残りシステム」説明図

「危険なサイン」として捉えるべきは「全体的イメージ」

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