【連載】“何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント

第6回 急変の予兆を知る 意識・精神活動の変化と「お決まりの抵抗手段」②「急変察知」は「全体的イメージ」

解説 佐仲 雅樹(さなか まさき)

津田沼中央総合病院内科/東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座 客員講師/城西国際大学薬学部 客員教授

はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。

この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。


急変察知のきっかけは「全体的イメージ」

急変に関する教科書的な「言葉のサイン」には、「冷汗」、「頻呼吸」、「頻脈」、「意識障害」などがありますね。これらはバイタルサインのチェックや簡単なフィジカルアセスメントで確認できますが、このように言えば「急変察知」なんて簡単なことに聞こえます。

しかし、現実は甘くありません。

ところで、急変を疑ってバイタルサインをチェックしたりフィジカルアセスメントを行うのは、実際はどんなときですか?

みなさんの日頃の仕事を思い出してください。

だいたい、以下の3つの状況ではないでしょうか。

  1. 救急外来の患者さんを前にしたとき
  2. 患者さんが「息が苦しい」とか「胸が痛い」などの危険な症状を訴えるとき
  3. みなさん自身が患者さんの異変に気づいたとき
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