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【意見】高齢者施設での虐待事件について

執筆 佐々木 淳(ささき じゅん)

医療法人社団悠翔会 理事長

Np sasaki jun

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今回の事件の概要

9月14日、大阪府豊中市は、市内の介護付き有料老人ホーム「アミーユ豊中穂積」で、30代の男性職員が入所者の70代女性の首を絞めるなどの虐待をし、負傷させた。

施設の事業者は、介護サービス事業大手の株式会社メッセージ(岡山市南区)。同社の子会社が、高齢入所者3人が転落死した川崎市幸区の「Sアミーユ川崎幸町」を運営している。

大阪・豊中の老人ホームで入所者虐待 川崎3人死亡の施設運営会社と同系列-産経westより引用」

今回の事件について

例によって運営会社に対するマスコミのバッシングが苛烈化している。

「生贄」を差し出しても、この問題は解決しないと僕は思う。会社が悪い、という結論は正しいのか?

「虐待する職員をマネジメントできなかった会社」

虐待はあってはならないことだ。

しかし、虐待するためにこの仕事を選んだ人はいないはずだ。

要介護者、特に認知症の人に対しては、相手を理解できないがために、苛立ちや怒りを覚えてしまうことはあるだろう。 介護しているご家族もそれは理解できると思うし、在宅医療という立場から患者さんに関わる僕も、時にそのような感情が生じてしまうことは否定できない。現役の介護職員の方々はどうだろうか?

プロなのだから、相手の目線でケアを提供すればいい、などと言うのは簡単だが、決して容易なことではないと思う。

苛立ちや怒りでない形で相手を受け入れること、そしてその感情が生じたときに、暴言や暴力以外の形でアウトプットできること。 ある程度はトレーニングできるだろうが、本質的に苦手な人もいると思う。

数人の職員であれば十分目が行き届く。

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