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【連載】山内先生の公開カンファランス

第20回 浮腫があるが水分制限がされていない患者さんへの指導

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

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今回の事例
[macoさんから提供された事例]

左前交通動脈のクリッピング術後で、右不完全麻痺がある患者さん。術後は「水分をこまめに多めに摂取して」と医師より説明され、それを守っていました。数年後、糖尿病と心不全を発症し、下肢に浮腫が出現し始めました。医師からは明確な水分制限はありません。夏の暑い時期には、脱水になると症状が悪化することも懸念されます。患者さんは医師から「こまめに水分を摂って」として聞いていない状態で、どのように指導するとよいのか、迷いました。

→あなただったら、どう対応する?


まずは、みなさんがどう対応すると答えたのかを見ていきましょう。

事例のような患者さんにあなたなら、どう対応するか、またその理由を聞きました。回答者数は79人。


山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
■山内先生の解説


みんなの回答

●こまめな水分補給は心がけつつ、一回の量は少しずつにしましょう。循環器の先生に具体的にどのくらいまでなら水分摂取してよいのかききましょう。
→心不全が悪化することも考えられるので、飲水制限は必要。管理するうえでもわかりにくいので、具体的に数字を示す方が守りやすい。(Laraさん)

●熱い時期は脱水症になりやすいので、こまめに水分取ってくださいね。1日にコップ5杯から7杯程度が目安ですよー。
→1日1000から1500はとっておいたほうがよいので。糖尿病や心不全と聞くと、水分制限したくなりますが、脱水よりは水分ちょい過多のほうが、合併症は起こしにくいと考えます。(sayoko3さん)

●キーワード。心不全、浮腫、夏場。心不全で浮腫があると、水分制限しますね。でも、夏場。夏は汗かくし、水分とらないと、脱水。脱水によって、脳梗塞や心筋梗塞、そして熱中症もリスクある。そうですね、私なら毎日体重測って、おしっこはきちんと出てるか聞いてから、一日どれくらい水分とってるか? 聞いて、飲みすぎなら喉が乾いたら時には氷をなめるのも勧めます。
→浮腫が進むと身体がだるくなるし、余計に心不全が悪化するから。(さんポールさん)

●こまめに水分を摂って。
→過剰に摂るのは良くないが、ある程度摂らないと脱水や尿量減少、排便困難、口腔内乾燥に繋がる可能性があるから。(二ョニョさん)

●一度にゴクゴク飲みすぎは良くないけど、こまめに水分を摂るようにしてくださいね。水分は麦茶などがおすすめですよ。
→今は、心不全があってむくみも出てきているので、過剰の水分は体の負担になるが、動脈がつまらないようにせねばならず、季節的に脱水の危険もあるので、適度な水分を摂ることは必須です。一度に沢山ではなく、こまめに摂ることが大事。(らんさん)

●手術をしたときとお身体の状態が変わってきていて、身体が水分の処理をする機能が下がって浮腫んでいます。糖尿病と心不全の影響が大きくあると考えられます。浮腫みを改善するには水分を控えたほうが良いでしょう。しかし、夏は汗をかくため必要最低限の水分補給は必要でしょうね。病院に受診したときに病状と合わせた水分摂取量を医者に相談してください。
→今の病状理解と水分制限が必要だと思ったから。(マミマミさん)

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