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【連載】Dr.パクのドタバタ離島医療奮闘記

第7回  医療への対価って何ですか?―食習慣と"ヤギ汁”

執筆 朴 大昊(ぱく てほ)

鳥取大学医学部地域医療学講座 助教

Np drpaku pic

看護師は夜勤のラウンドや訪問看護など、患者さんの健康状態を確認する機会が多くありますが、患者状態を適切に判断するためには、プライマリ・ケアの技術が大いに役立ちます。

本連載では、拠点病院などによる後方支援を期待できない土地で、医療・検査機器などもない患者宅で医療を提供する「へき地医療」を通じ、“究極のプライマリ・ケア”と地域医療の実際を解説します。


沖縄ならではの食習慣

日本本土にない食習慣は他にも様々あります。例えば沖縄ではことあるごとにヤギを食べています。アルプスの少女に出てくるあのヤギです。残酷でしょうか?

クジラやマグロと似ていて(クジラやマグロは絶滅危惧種ですが・・・)、自分が食べれば食肉ですが、人が食べていると多少残酷に感じるものかもしれません。

ともかく波照間島でヤギはソウルフードでした。

家を建てたり、運動会の翌日だったり、お祝いごとにはヤギでした。基本的にはヤギ汁、あとは刺身など。

波照間診療所の待合室のテレビから流れるCMで、焼肉が映っているのを見て、「あ〜ヤギ食いてぇなぁ」といった島の人の言葉は忘れられません。子どもからおばぁまで、「フツリ(睾丸)の刺身が一番おいしぃさぁ〜」とよく食べます。

ヤギの写真

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