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【連載】ナースに英語は必要かしら?

第7回 英語や異文化から得られるもの

執筆 佐藤まりこ

米国RN(Registered Nurse)

国際化の時代、看護師にも英語は必要でしょうか? 移住者や観光客が増えているから、というのはもちろん、実はそれ以上に、看護師に英語が必要なワケがあるのです。看護師と英語の深ーい関係を、英語教育の現状に触れながら、解き明かしていきます。


日本の常識が通じないときに気づくこと

英語を学び始めると、格段に視野が広がります。日本語と日本の常識に限られた世界から、壮大な大海原へ一歩足を踏み進める感じかもしれません。事実、「日本から見た世界」は驚きの連続であり、実際に海外で暮らすことは試練の連続であることが少なくないでしょう。

例えば、「いただきます、ごちそうさま」「いってきます、ただいま」「がんばろう、お疲れさま」など、私たちがいつも使う言葉が、日本独特の表現であることにまず驚きます。

また、私自身アメリカで暮らしていて、「なんだこの国は!」と怒りを覚えることは多々あります。

電話をかければつながらず、つながってもオペレーターの対応は最悪。どこに行っても口だけのサービス。病院にかかれば、あちこちから多額の請求書など、「日本だったらこんな苦労はしないのに」と何度口にしたかわかりません。

しかし、あらゆる質の違いを肌で感じ、苦い経験を重ねながら気づくことは、日本の常識は世界の常識ではないということです。

いつしか口癖は、「日本だったら……」から、「もうこの国だから仕方ない」という妥協に変わり、異文化として受け入れられるようになるのです。
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