お気に入りに登録

【連載】泣いて笑って訪問看護

第10回 『血糖コントロール 対応困難事例』―在宅看護での決定権

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


どんなにナースががんばっても

訪問看護はやりがいのある仕事であるのは事実。しかし、いくら自分が頑張っても思うようにケアが展開できないケースもある。

それはどんなケアに関しても起こりうることではあるが、一番対応が困難なのが、利用者様本人に病識がない場合である。

今回の事例は、糖尿病で血糖コントロールが必要で、内服薬とインスリンの自己投与と血糖チェックの指示が出ている方。
加えて仙骨部にはまさに石鹸がスッポリ入る位のサイズの褥瘡もある。

この方は、これまでも糖尿病の意識消失で何度も入院をされているが、教育入院生活もままならず喧嘩する形で自主的に退院。
そのため病院側も、もう受け付けない体制になり、それを繰り返すため、かなり受け入れ先がなくなってきている。

そんな方の訪問看護依頼があり、ほぼ毎日の形で介入し始めたのであるが、これがなかなか…。

>> 続きを読む
ページトップへ