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【連載】“何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント

第12回 急変の予兆を知る 意識・精神活動の変化と「お決まりの抵抗手段」⑧「自律神経反応は急変の予兆」

解説 佐仲 雅樹(さなか まさき)

津田沼中央総合病院内科/東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座 客員講師/城西国際大学薬学部 客員教授

はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。

この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。


自律神経反応は急変の予兆

交感神経反応と代償性ショック

自律神経反応は交感神経反応と副交感神経反応に分けられますが、「危険なサイン」として重要なのが交感神経反応です。具体的には頻脈、四肢の冷感(末梢血管収縮)、顔面蒼白(末梢血管収縮)、冷汗などです。

ショックの診断基準でも頻脈や皮膚蒼白などが重視されていましたね。血圧が下がりそうになると、交感神経反応が血圧低下を阻止すべく懸命に「抵抗」します。

これが代償性ショックであり、急変(非代償性ショック)の「一歩手前」です(第4回)。

「知識」と「現実」のギャップ

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