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【連載】Dr.パクのドタバタ離島医療奮闘記

第8回 島で死ぬということ―医療人にとっての「グリーフケア」

執筆 朴 大昊(ぱく てほ)

鳥取大学医学部地域医療学講座 助教

Np drpaku pic

看護師は夜勤のラウンドや訪問看護など、患者さんの健康状態を確認する機会が多くありますが、患者状態を適切に判断するためには、プライマリ・ケアの技術が大いに役立ちます。

本連載では、拠点病院などによる後方支援を期待できない土地で、医療・検査機器などもない患者宅で医療を提供する「へき地医療」を通じ、“究極のプライマリ・ケア”と地域医療の実際を解説します。


病院は“死ぬところ”!?

例えば「家で死ぬこと」、もう少し別の言い方にすると、「住み慣れた環境で死ぬこと」を望まない人はほとんどいません。

「死に場所」を強要することは間違っていますが、しかし状況が、これまでの来し方、生きて来た経緯から、許されるならば、“愛する人に囲まれた死”、“住み慣れた環境での死”を望む人は多いはずです。

もともと沖縄県の離島は風葬の文化を持つ島が多いです。風葬とは、(島によって多少の差異はあるようですが)死後火葬せずにそのまま墓にいれ、7年後に洗骨(遺骨を洗い骨だけにする)して、再び墓に入れるという死の慣習です。

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