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【連載】“何かヘンだ”がわかる! 急変前に気づく五感アセスメント

第19回 自覚症状で捉える“何かヘンだ”―急性の「気分不快」

解説 佐仲 雅樹(さなか まさき)

津田沼中央総合病院内科/東邦大学医療センター大森病院総合診療・救急医学講座 客員講師/城西国際大学薬学部 客員教授

はっきりとした予兆もなく、患者さんが急変したり、重篤な疾患が進行していたりする経験があると思います。そのような急変に先立って、先輩の看護師や医師から「あの患者、何かヘンだよね」という直感的な台詞を聞いたことがあるかもしれません。

この連載では、急変前の「何かヘン」と感じる患者への直感的な違和感について解説し、急変を見抜く力を養います。


自覚症状は看護師の「五感」で察知するわけではありません。しかし、なかには “何かヘンだ”と、看護師の直感を刺激する患者さんの訴えがあります。それが急性の気分不快、すなわち“気分が悪い”や“気持ちが悪い”です。実は、気分不快は「生き残りシステム」と深い関連があります。

「生き残りシステム」と自覚症状

生命の危機に対して「生き残りシステム」は活性化します。自分の意思に関係なく自動的に「身体」が反応するのですが、多くの場合、活性化していることを「心」が自覚(経験/体験)します。これが「不快感」です。ただし、自覚の程度には個人差があります。

そもそも「自覚症状」とはどのようなものでしょうか?例として、よくある症状の定義を以下に挙げてみます。

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