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【連載】Dr.パクのドタバタ離島医療奮闘記

第13回 マイナーエマージェンシーへの対応―医療資源がない場合の工夫

執筆 朴 大昊(ぱく てほ)

鳥取大学医学部地域医療学講座 助教

Np drpaku pic

看護師は夜勤のラウンドや訪問看護など、患者さんの健康状態を確認する機会が多くありますが、患者状態を適切に判断するためには、プライマリ・ケアの技術が大いに役立ちます。

本連載では、拠点病院などによる後方支援を期待できない土地で、医療・検査機器などもない患者宅で医療を提供する「へき地医療」を通じ、“究極のプライマリ・ケア”と地域医療の実際を解説します。


医療資源がない場合の工夫

資源のない離島では、時に「小技」が大きな力を発揮します。

褥瘡に対するラップ療法は一世風靡をしましたが、他にも在宅診療などをされる人たちは、ハンガーを使って点滴をぶら下げたり、お手製リハビリグッズを自宅に作ったり、それぞれ小技集があるように思います。

離島赴任前に指導医から習ったものも数多くあります。

目にゴミが入った場合

波照間島は日本で最南端の有人離島であり日本の観測地点の中で最も気温が高い日も少なくありませんが、山がなく外洋に囲まれているため、いつも風が強く意外と過ごしやすいです。

しかし、この風の強い波照間島で眼球異物はサトウキビ農家の職業病とも言えるものでした。

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