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【連載】看護に役立つ生理学

第31回 脂質 LDL・HDLと動脈硬化

執筆 梵天ゆとり(ぼんてん・ゆとり)

医師、日本医学放射線学会会員

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臨床的には動脈硬化の危険因子として否定的に語られることの多い脂質は、本来は生体に不可欠な構成要素であり、重要なエネルギー源でもあります。今回はこの脂質について理解を深めましょう。


「脂質」と「脂肪」

脂質に関連する用語には「脂質」「脂肪」「脂肪酸」など、紛らわしいものがいくつかあります。

最も広い範囲を指す言葉は「脂質」(lipid)であり、水と混じり合いにくい物質の総称です。この中に、中性脂肪やコレステロールを初めとしたさまざまな物質が含まれます。

「脂肪」(fat)は狭い意味では中性脂肪のみを指しますが、「脂質」と同様の意味で用いられることもあり、やや適用範囲の曖昧な用語です。「脂肪酸」も脂質のひとつですが、脂質を分解して得られる物質(誘導脂質)であり、さまざまな脂質に共通する構成要素となっています。

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