お気に入りに登録

【連載】泣いて笑って訪問看護

第13回『愛犬までも救急搬送!?』―ケア対象者の心の支えを考える

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


探究心の強いN先輩

訪問看護師になってから、正直仕事が楽しくてしょうがない。
別に、病棟勤務がつまらなかった訳ではない。ただ、今の訪問看護ステーションには面白いスーパーナースが揃っているので、毎日刺激されることが多いのは事実。
今回は私の大先輩のN看護師のことを書きたいと思う。

N看護師は某大手病院の救命救急で、いろんな研究に取り組んできたそうである。緊迫している救命救急の環境の中で、いかにリラクゼーションを与えることができるかを考え、入浴による脳波の変化を研究していたとか。
現在は訪問に移り7 年。
その探究心は今もなお健在で、訪問の現場でも発揮されている。

床擦れができないようにするにはどのようにしたらいいか?
単なるポジショニングでは直ぐに崩れてしまう。ならば、こんな形にしたらどうか?
思案に思案を重ね、ご自宅にあるバスタオルと100均で買えるマジックテープで、現在、素晴らしい除圧枕を完成しつつある。
「特許とれるかもしれないから作り方は秘密?!(笑)」などと笑いながらも、いろんな創作に取り組むパワーは留まるところを知らない。

在宅には病院のように、ものが揃っていないため、自宅にあるものでいかに工夫して質の高いケアを提供できるかということが要求されてくる。

そういう意味では、自分の工夫次第で、ケアの内容はいくらでも変えることができる訳であり、本当にやり甲斐のある、面白い現場ともいえるだろう。

※次は利用者様にとっての"家族"とはです。
>> 続きを読む

ページトップへ