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【連載】泣いて笑って訪問看護

第18回 『訪問看護での創意工夫』―医療物品がない現場での対応例

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

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医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


訪問看護では医療物品が不足している場合がある

訪問は在宅でのケアになるため、病院では当たり前にある医療物品や機器がない。滅菌されたカップもなければケリーパッドもポジショニングのクッションもない。そこで今回は訪問における創意工夫について紹介したいと思う。

お手製の“お薬BOX”

まず、内服管理に欠かせないのがお薬カレンダー。これは100円ショップ等で簡単に手に入るが、手の震えるような高齢者やパーキンソンの方が実際に使うのは中々難しい。何故なら、取り出し口が小さく狭いため上手く取り出せないからだ。

そこで、考え出したのがお手製の薬BOXだ。コンフレークの空き箱に小さめの紙コップを一週間分並べ、それぞれに取り出しやすいよう小さめの取っ手もつける。勿論曜日毎に仕切りを作り朝昼晩間違えないように取っ手の色を変える等、ともかく分かりやすくする。

このようにすると、手が震えて細かい作業が苦手な方も楽に薬を取り出せるし、口が広いため、自分でセットもしやすいのである。

病院とは違い、内服薬をその時間に机に出してあげることもできない。それに対し、ヘルパーを内服時間に合わせて配置することも可能だが、介護保険の限度額の関係もあり、訪問ではなるべく、できそうな方には利用者様が1人でも自立して内服出来ることを目標にしている。

お手製の置お薬ボックスの写真
お手製の置お薬ボックス

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