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【連載】泣いて笑って訪問看護

第20回 『私の宝物』―看護師としての自分を支える利用者様との関係

執筆 川上 加奈子(かわかみ かなこ)

株式会社のものも よつば訪問看護リハビリステーション 看護主任

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医療の場が在宅へと比重が高まるものの、まだまだ知られていない訪問看護。ここでは訪問看護の実際について、エピソードを通じてご紹介します。


看護師として、最期の後にもその人に寄り添う

昨日は、訪問の合間に斎場に脚を運び、安置されている彼女にお別れを告げてきた。

「私のお葬式の時は必ず来てね。貴方に最後まで側にいて欲しいから」と入院する前から言われていた。

棺の蓋を開けていただき、覗き込んだ時、正直、自分の知っている彼女の顔ではなかったことに改めてショックを受けた。

そして、それは同時にそれだけ彼女が頑張ったということなんだなと目頭が熱くなった。

気持ちが動揺していたため、ばちで鈴を叩こうとしていたのに、実際に叩こうとしていたのは前香炉(火をつけたお線香を立てる壺)。

それに気づいた時、思わず一人で笑いだしてしまった。

というのも、在宅で訪問している際も私は鈍臭いところがあり、「かなちゃんはおバカだね〜!」とよく笑われていたからである。 そんなやりとりを思い出し、『いま笑ってるよ絶対・・・』と泣き笑いしながら鈴を打ち直した。

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