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【連載】ストーマケア 皮膚トラブル解決法

【ストーマケア】どう対処する? 副作用による掻痒感

執筆 黒巣美津枝

JCHO千葉病院、皮膚・排泄ケア認定看護師

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【目次】

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患者さんはどんな状態?

60歳代男性Fさん。既往歴なし。直腸がんで左下腹部にS状結腸ストーマが造設されました。セルフケアは自立。外来化学療法中。退院2週間後に「かゆくて眠れない」と訴えがありました。


原因はどこにある?

バリア機能が低下したのはなぜ?

皮膚掻痒感の主な原因は、バリア機能の低下による乾燥です。なぜバリア機能が低下したのか(加齢、環境、排泄物、全身疾患、治療の副作用、ストーマのケア方法など)を突きとめる必要があります。掻痒感の原因になりそうな全身疾患や治療内容がないかを確認し、ストーマケアが原因か、疾患的なものなのかを見極めていきます。疾患が原因の場合は、医師の介入が必要になります。

Fさんは、全身に掻痒感を訴えていましたが、掻痒感に関連のある基礎疾患はなく、発生時期が化学療法開始後であることから、治療の影響が考えられました。掻痒感の程度を確認すると、ストーマ装具の貼付部が一番強い状態でした。ストーマ装具の貼付部は、剥がす、擦るといった物理的刺激や、排泄物の化学的刺激など慢性的な刺激を受けることから、これらの影響も考えられました。
さらに、ストーマケアの方法が間違っていると症状を悪化させてしまうこともあるため、日々のケアの仕方についても具体的に確認していきます。

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