【連載】実践!エンゼルケア

第11回 エンゼルメイクの目的⑦エンゼルケアの料金設定について

執筆 小林光恵

「エンゼルメイク研究会」「看護に美容ケアをいかす会」代表

患者さんがご臨終を迎え、本人の人格やその尊厳を失わないよう、ご遺体がケアする人の手を離れるまでケアを行なう「エンゼルケア(逝去時ケア)」。本連載ではそのエンゼルケアの実践法を解説します。


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エンゼルケア(逝去時ケア)とは?目的・手順など


 医療で行われている診療報酬の範囲は亡くなるまでです。エンゼルケアは亡くなった後のケアですので診療報酬適用外ということになります。今回は料金設定について簡単に解説します。

エンゼルケア料金について

 エンゼルケアの料金は、「療養の給付と直接関係ないサービス」として実費徴収が認められています。病院や介護施設などにより請求金額はさまざまです。みなさんは勤務している施設のエンゼルケアの料金設定(請求名は「死後処置料」としている施設が多いと思います)をご存知ですか?

 金額を決める際に、算定の内訳を参考にする場合もあります(※図1)。

エンゼルケアにおけるコスト算出の内訳例の画像
※図1


 たとえばナース2人であればその人件費と時間を割り出します。夜間の場合は夜間加算をします。材料費も平均値で加算し、エンゼルケアのトータル料金を出していきます。施設によってはここに技術料を加えているところもあります。

勤務先の料金設定を確認しておきましょう

 ナースのみなさまから、業務の関係で死後の対応に十分な時間がとれないという声がとても多く寄せられました。しかし、ほとんどの施設でコストが発生していますから時間が取れないでは済まされませんね。

 エンゼルケアの料金設定は、病院・各施設によってさまざまです。トラブルを避けるためにも、ナースのみなさまが“当院では、こういう考えや目的でエンゼルケアのサービスを提供しています”などエンゼルケアの内容について説明ができるようにしたいものです。

 勤務先の料金設定の内容とその理由をいま一度、確認しておきましょう。使用する物品に関しても必要・適切なものを準備する方向で、コスト面とあわせて検討することをおすすめします。

 次回は「コミュニケーションの充実に向けて」について解説します。

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