【連載】排泄ケアで困ったこと

おむつからの漏れ、どうアセスメントする?

解説 丹波光子

杏林大学医学部付属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

ナース専科コミュニティ会員にアンケートを実施し、排便や排尿にかかわることで実際に困っていることを集め、皮膚・排泄ケア認定看護師に解説してもらいました。


おむつからの漏れ、どうアセスメントする?

まずは漏れる原因を考える

おむつから漏れる原因はたいてい、どこかにすき間があるか、排泄量が多くて吸収しきれていないかのどちらかです。おむつ交換のときに外したおむつの状態をよく観察し、アセスメントしましょう。

 おむつの片側しか濡れていないといった場合は、おむつが適切に当たっていない可能性があります。陰部に当たる部分を、女性は山折り、男性は谷折りにして密着させるのが基本です。

拘縮がある患者さんなどは当てるのが難しいと思いますが、基本的なポイントをおさえたうえで、テープの止め方などもズレないように工夫するようにしましょう。

おむつと尿とりパッドを併用する場合は、尿とりパッドは1枚だけ使い、おむつのギャザーの中にきちんとおさまるように当てます。

男性の場合、尿とリパッドで陰茎に“三角巻き”をすることがありますが、それがかえってすき間をつくり、漏れの原因になることがあるので注意が必要です。

これも交換時に尿を吸収しているかを確認し、していなければ三角巻きをしないことも検討しましょう。

交換時におむつが汚れていなければ、尿とりパッドだけ交換すればよいでしょう。おむつは汚れたときと、1日に1回陰部洗浄などをするときに交換するようにします。

おむつが必要かどうかを考える

そもそもおむつが本当に必要か、必要であれば、おむつの種類やサイズ、尿とりパッドの選択が、患者さんの体格やADL、排泄の状態などに適しているのかを再検討する必要があります(表1)。

ADLの自立に向けて日中はパンツ型紙おむつを使っている人でも、夜間は両サイドにも吸収材が入っているおむつのほうがよいということもあります(図1)。

また尿とりパッドにはさまざまな吸収量のものがありますから、患者さんの尿量に合わせて適切に選びましょう。

(『ナース専科マガジン』2015年12月号より転載)


この記事が掲載されている雑誌はこちら

ページトップへ