【連載】排泄ケアで困ったこと

在宅でのおむつ交換のタイミングどうする?

解説 丹波光子

杏林大学医学部付属病院 皮膚・排泄ケア認定看護師

ナース専科コミュニティ会員にアンケートを実施し、排便や排尿にかかわることで実際に困っていることを集め、皮膚・排泄ケア認定看護師に解説してもらいました。


在宅でのおむつ交換のタイミングどうする?

排尿パターンを把握してタイミングよく交換

まず排尿日誌をつけて排尿パターンを把握します。排尿日誌のフォーマットには特に決まりはありません。少なくとも時間、排尿量、漏れていたか、水分摂取量が書けるようになっているとよいでしょう。

夜間、何時頃にどのくらいの排尿があるかというパターンがわかったら、それに合わせてタイミングよくおむつ交換をするように計画します。より正確に排尿パターンを知る必要がある場合は、排尿センサーを使うとよいでしょう。

夜間だけ吸収量の多い尿とりパッドの使用を検討する

高齢者は夜間の尿量が多くなる傾向があります。加齢により夜間の尿濃縮力が低下することや夜間の抗利尿ホルモンの分泌低下などが原因と考えられます。また心機能の低下でむくみがある人は、臥床すると腎臓への血流が増加してつくられる尿の量が増えるため、夜間に多尿になります。

尿とりパッドには、吸収量が100mL程度のものから1,000mL以上のものまでさまざまなタイプがあります。患者さんの排尿パターン・尿量に合わせて、日中は一般的なパッド、夜間は吸収量の多いパッドというように使い分けるようにします。
病院では夜間の2時間おきの観察やおむつ交換が可能でも、退院後に家族がそれと同じことをするのは負担が大きすぎます。入院中から患者さんの排尿パターンを把握しておき、退院に向けて家族にその情報を伝えましょう。さらに退院後は生活習慣が変わりますから、数日程度は夜間に何度か観察し、排尿パターンを再確認するようアドバイスすることも大切です。

吸収量が多いパッドはやや高価です。しかし、吸収量が少ない安価なパッドを使うことで夜中に何度も交換が必要になったり、漏れてふとんまで汚れるような事態になるより、夜間だけ吸収量が多いパッドを使ったほうが総合的には経済的で、患者さん本人も家族も身体的・精神的に負担が軽くなると思います。

(『ナース専科マガジン』2015年12月号より転載)



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