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【連載】伊藤麻紀先生の『ストーマケアはじめの一歩』

第5回 ストーマ患者さんの術前から社会復帰までの流れ

執筆 伊藤 麻紀(いとう まき)

日本赤十字社医療センター 循環器・泌尿器科病棟/皮膚・排泄ケア認定看護師

近年、在院日数の短縮で手術前の入院が非常に短くなり、術前オリエンテーションは外来で始めることが多くなっています。また、術後から退院までの2週間程度で患者さんは身体的回復を期待され、ストーマのセルフケアも覚えなければなりません。

そこで今回は、ストーマ造設が決まった患者さんが術前から術後、そして社会復帰するまでの流れを解説します。


【目次】

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術前から社会復帰までの流れ

入院前:術前オリエンテーションを実施

手術およびストーマ造設について医師からの術前説明の後に、看護師による術前オリエンテーションを行います。この目的は、ストーマを持つ生活についての情報提供を行い、知識や理解不足による術後の生活、予測しきれない不安を軽減させることです。

しかし、悪性腫瘍でストーマ造設を受ける患者さんは、「がんの告知」と「ストーマ造設」による衝撃・不安を抱え、危機的状況に直面しています。そのため、術前オリエンテーションを行う際は、患者さんの精神的状態や受け入れ状況(レディネス)を確認し、個別的に対応することが必要です。

また、家族や支援者についても確認していきます。独居の高齢者、老々介護の家庭、その他の理由で訪問看護などの社会的サービスが必要な場合は、退院調整の担当者を紹介し、早めに相談してもらうようにします。
 
なお、施設によっては、術前オリエンテーションを皮膚・排泄ケア認定看護師が行っていたり、外来でストーマサイトマーキングまで行っているところもあります。

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