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【連載】Newsのツボ

リハビリテーションで看護師にしかできないこと

解説 酒井郁子

千葉大学大学院看護学研究科 看護システム管理学専攻 ケア施設看護管理学 教授

リハビリテーションの現状と課題

リハビリテーション(以下、リハ)は、生活機能障害を対象とした当事者のQOLの向上を目指す包括的な活動です。医学的リハ、職業リハ、教育リハ、社会リハの大きく4つに分類され、これらを統合して提供することを総合リハといいます。私たち医療者がかかわる医学的リハは、事故や疾患によって心身に障害を持った人の機能回復に努め、社会復帰を目指します。
急性期、回復期、維持期と回復過程に応じた異なるアプローチにより、治療、機能訓練、ケアを提供し、障害の改善に向かっていきます。近年では、脳卒中や心疾患の患者さんなどに対する急性期リハの取り組みも増え、また回復期リハ病床は全国で6万8150床*に上るまでになりました。

 一方、高齢化の進展、在宅医療の推進、急性期治療の進歩で、リハに対するニーズはますます高まる傾向にあります。現状ではその提供体制は十分でなく、その拡充が必要とされており、来年度の診療報酬改定にもそれが現れたというわけです。
 このような現状の中、私が特に憂慮しているのがリハにかかわる看護人材不足です。専門的にリハ看護に携わる人材だけでなく、一般の医療施設に勤務する看護師にも、もう一度リハ看護を学んでほしいのです。急性期リハの充実には、看護師のリハ看護スキルの獲得が欠かせません。
 
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