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【連載】廃用症候群を知ろう

第1回 【廃用症候群とは?】発症の要因

解説 奈良 勲

金城大学大学院リハビリテーション学研究科長

1.人と動物の移動の重要性

地上に生息する動物は重力の影響を受けており、それに抗して静的あるいは動的に姿勢を保持もしくは制御しながら運動・移動を行っている。人の歩行・移動は生活の基本である。通常、中枢神経系の発達に応じて複雑で高度な運動が可能となっているが、加齢によって歩行を含む運動能力が低下することも避け難いことである。歩行能力は日常生活活動とのかかわりが深いため、さまざまな手段を尽くして、その維持と改善に努めることが重要である。

2.人の歩行は不安定

人は直立二足歩行になったため、四足歩行の動物よりも支持面が狭くなり、不安定な状態で移動する。このため、重力に抗して姿勢を保つためには、抗重力筋の発達と維持が重要であり、頭部は頸椎伸展筋、体幹は脊柱起立筋、骨盤は大殿筋、下肢では大腿四頭筋と下腿三頭筋などがその作用を担っている。

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