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【連載】廃用症候群を知ろう

第3回 【廃用症候群とは?】予防とリハビリテーション

解説 奈良 勲

金城大学大学院リハビリテーション学研究科長

近年、保健(予防や健康増進)・医療(救命救急、急性期、回復期)・福祉(維持期、生活期、適応期)の連携が進展してきた。さらに、「地域包括ケアシステム」が活発に展開されるようになると、その過程で廃用症候群の予防とリハビリテーションは、ますます重要性が増してくると考えられる。よりよい支援を行うためには、まず個々の患者さんに対して、病棟もしくは在宅での生活行為とその時間帯、食事量や睡眠、人間関係について理解を深めることが重要である。

廃用症候群の予防とリハビリテーションのポイントについて下記に示す。

1.予防

・頻回な体位交換
・日々の運動習慣の教育
・食事による十分なたんぱく質の摂取
・褥瘡が起こりやすい部位の保護
・家族や友人との交流の機会をつくる

2.リハビリテーション

・移動能力に応じた適切な手段(自立歩行または歩行器、車椅子など)の選択。
・日中の臥床時間を短縮するため、自立歩行不可のケースでは、車椅子を使用して、自らの移動(運動)を促し、全身的活動性を高める
・日常生活の中でできることを少しずつでも毎日行う
・はじめのうちは椅子に腰かけて、関節に大きな負担が掛からない運動からはじめ、軽い運動ができるようになったら、少しずつ時間を延長したり、回数を増やしていく。
・リハビリテーション担当者とコミュニケーションをとり、患者さんの歩行・日常生活活動の水準を把握して、病棟での移動を支援する
・食事は食品の品目数を意識し、栄養バランスに配慮する

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