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【連載】この心電図をみたら何をすべき?

第6回<読み方・対応編④>心房粗動(AFL)

解説 大八木秀和

JCHO大阪病院循環器内科医長/日本循環器学会認定循環器専門医

心房の興奮が250~350回/分のものを心房粗動、350回/分以上のものを心房細動といいます。

心電図を勉強し始めた学生時代、私は一文字違いの心房粗動と心房細動をよく混同していたものです。しかし、その発生機序が理解できたとき、日本語で「粗」と「細」の違いがわかり、私の頭のなかでは混乱しなくなりました。

みなさんはどうでしょうか?

(1)心電図波形の特徴

心房粗動の心電図波形の特徴には次のものがあります。

・基線上にP波はみられないが、F波(鋸歯状)がみられる
・RR間隔は規則正しいときとそうでないときがあり、これらが混在することもある

心房粗動では、心房内で発生した電気的興奮が三尖弁輪に生じた電気回路を旋回(リエントリー)する際、何周期かに1回、心室に伝わります(図1)。このとき、2~4回につき、1回しか心室に伝わらないことが多いようです。この心房の電気的興奮が心室に伝わる割合を伝導比といいます。

リエントリーの様子、説明図
図1 リエントリーの様子

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