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【連載】この心電図をみたら何をすべき?

第7回<読み方・対応編⑤>発作性上室頻拍 (PSVT)

解説 大八木秀和

JCHO大阪病院循環器内科医長/日本循環器学会認定循環器専門医

発作性上室頻拍(PSVT)は、症状の発生も収束も突然で、規則正しい頻脈(心拍数150~250回/分)であることが特徴です。心電図波形上も“突然起こり、突然終了する”一過性の波形が出現します。

ちなみに、上室とは心室よりも上部(心房や房室結節部)で起こることをいいます。

(1)心電図波形の特徴

PSVTは正確には発生機序により、大きく5つに分類されています。

異所性自動能亢進による心房頻拍
房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)
房室リエントリー性頻拍(AVRT)
心房内リエントリー性頻拍
洞結節リエントリー性頻拍

圧倒的に発生頻度が高いのは、房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)と房室リエントリー性頻拍(AVRT)で、なんとPSVTの約90%を占めています。ですから、AVNRTとAVRTをしっかりと理解しておく必要があります。

下記にAVNRT(図1)とAVRT(図2)の波形の例を示します。

房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)の波形
図1 房室結節リエントリー性頻拍(AVNRT)の波形

房室リエントリー性頻拍(AVRT)の波形
図2 房室リエントリー性頻拍(AVRT)の波形

上の2つの心電図をみて、みなさんはどう思いますか?
一瞬、洞性頻脈? と勘違いしてしまいそうになりませんか? 

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