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【連載】この心電図をみたら何をすべき?

第12回<読み方・対応編⑩>完全房室ブロック

解説 大八木秀和

JCHO大阪病院循環器内科医長/日本循環器学会認定循環器専門医

みなさんは房室ブロックという言葉を知っていますか?

房室ブロックとは、心房から心室への伝導、つまり房室伝導における興奮伝導が遅延もしくは途絶した状態をいいます。ブロックの程度(重症度)により、Ⅰ~Ⅲ度に分けられます。房室ブロックの分類は次のようになります。

Ⅰ度房室ブロック
Ⅱ度房室ブロック
 ・ウェンケバッハ型
 ・モービッツⅡ型
 ・高度房室ブロック(モービッツⅡ型の重症型)
Ⅲ度房室ブロック(完全房室ブロック)

今回は特に重症なⅢ度房室ブロック(完全房室ブロック)の話です。完全房室ブロックと聞いたときは、「もしかしたらペースメーカー適応かも」と頭に浮かぶようにしておきましょう。

(1)心電図波形の特徴

完全房室ブロックの波形は、RR間隔、PP間隔は一定でも、RR間隔とPP間隔は連動していません。つまり、心房は心房で、心室は心室で勝手に動いている状態です(図)。P波とQRS波はまったく無関係に現れます。

完全房室ブロックの波形の図
図 完全房室ブロックの波形

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