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【連載】下肢(あし)をみる!

肺血栓塞栓症(PTE)の原因は?症状・検査法・治療法を解説!

解説 小島 淳夫

東名厚木病院 医務部長 血管外科 医師

肺血栓塞栓症はどんな疾患?原因は?

四肢(通常は下肢)の深部静脈(筋膜下静脈)に血栓が形成され(深部静脈血栓症 deep vein thrombosis:DVT)、この血栓が遊離して静脈血流にのって肺に移動し、肺動脈を閉塞する病態が「肺血栓塞栓症(pulmonary thromboembolism:PTE)」です。

肺血栓塞栓症の原因のほとんどが深部静脈血栓症であることから、深部静脈血栓症と肺血栓塞栓症は1つの連続した病態、さらには深部静脈血栓症の合併症が肺血栓塞栓症であると捉えて、2つを総称して静脈血栓塞栓症(venous thromboembolism:VTE)と呼ばれています。

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深部静脈血栓症(DVT)はどんな疾患?原因・症状は?

肺血栓塞栓症の死亡例は多くはありませんが、重症例では短時間で死に至ることもあり、いかに早期に診断し、早期に治療するかがポイントとなります。
また、塞栓源となった深部静脈血栓が残存している場合、その血栓が遊離し再閉塞を起こす(セカンドアタック)可能性もあるため、治療とともに深部静脈血栓の存在の有無を確認し、セカンドアタックの予防に努める必要があります。

■血栓が下肢から肺に至る図
血栓が下肢から肺に至る図

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