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サチュレーション(SpO2)とは?基準値・意味は?低下の原因と対応

執筆 ナース専科編集部

月刊「ナース専科」編集部

2013 ns logo tate format rgb     03 min

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*2017年7月18日改変

発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。
その測定値であるサチュレーションは、日々接している測定値の1 つですが、本当にルーチンに見ていていいのか?
そんなサチュレーションに関する疑問を解消する記事を集めました。

【目次】


サチュレーション(SpO2)とは

体内のヘモグロビンと結合した酸素量の割合のことで、パルスキシメーターを使い、皮膚を通して光の吸収度で測定します。正式名称は、経皮的動脈血酸素飽和度といいます。一方、直接動脈血から測定したものをSaO2といい、SpO2とほぼ同じ値となります。

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サチュレーションの基準値

健常人では96~99%が基準値といわれていますが、高齢になるごとに低下する傾向にあります。また、慢性閉塞性肺疾患など、疾患により基準とする値が変わることがあるので、患者さんの年齢の幅や病態に合わせてアセスメントすることが必要です。

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サチュレーションの測り方

実際の測り方

基本的には、パルスオキシメーターの赤い光が上から爪に当たるように、機械で指を挟みます。

測定時の注意点

・安静にしているか(運動直後では誤差が生じるため)
・体動はないか
・冷感はないか
・マニキュアをしていないか
・動脈の血流を検知しているか
・指の位置は適正か

正確に測定するため、これらに注意して計測します。

使用する器械について

プローブ(指に挟む部分)と本体が分かれているもの、プローブと本体が一緒になっているものの2種類があります。画面の表示は機械によって違いますが、SpO2値と脈拍数が表示されるのはどの機械も同様です。パルスオキシメーターは、一定時間に得られた値の平均値を表示しているので、数値が安定しない場合は、20~30秒後の値を読みます。指での測定が困難な場合は、耳朶、前額部で測定することもあり、耳で測定する場合は、専用のプローブもあります。

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サチュレーションの低下

低下する原因

正確に測定できてない場合を除き、サチュレーションが低下している場合は低酸素状態にあると考えられます。
肺炎気管支喘息、肺水腫、COPDなどなんらかの原因で体内に十分な酸素を取り込めなくなったために起こります。

低下した際の患者さんの状態

呼吸回数、脈拍数、血圧などのバイタルサイン、顔色などの一般状態を観察します。低酸素状態にあれば、なんらかの異常がみられます。

どう対応するのか

低酸素に至った原因によって、対応の仕方が変わります。

低換気の場合は、まず気道を確保し、バックバルブマスクを使い用手的人工呼吸で、換気をします。さらに挿管が必要かどうかは状態を見ながら医師が判断することになります。

肺野の中で明らかに異常な音が聴こえ、なおかつ分泌物の問題であると考えられる場合(分泌物が気管支に詰まっている、肺胞に分泌物が溜まっているなど)には、その部分が上になる体位(体位ドレナージ)を30分ほど行い、その姿勢で咳をしてもらうなどのケアで分泌物の除去ができる可能性があります。

大きな無気肺や太めの気管支の痰詰まりが起こると、該当部分はほとんど呼吸音が聴こえなくなります。
無気肺が疑われる場合にも体位ドレナージは効果があります。該当する部分の気管支の中枢側が重力に対して下側になるような体位を取らせ、咳を促します。

また、もともと酸素を投与していた患者さんがマスクやカヌラをはずしてしまい、一時的に酸素化が低下してしまうことがあります。その際は、再び装着し速めの呼吸をしてもらいます。

サチュレーションの低下に対し何らかのケアを行ったときは、ケアの評価も忘れずに行います。

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サチュレーションが低下し続けてしまった場合

サチュレーションが低下し続け改善がみられない場合は、急変時と同様の対応が必要となります。

看護師には、処置にかかわる者、記録にかかわる者、指揮をとる者、家族への対応を行う者など役割がいくつもあります。またどのタイミングでサチュレーションが取れなくなったか、変化の徴候を記録し続けることも大切です。アセスメントする者と記録する者との認識を合わせていきます。

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