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【連載】検査早わかりファイル

胸部画像診断(CXR、CT)の目的と看護のポイント

執筆 堀之内秀仁

国立がん研究センター中央病院  呼吸器内科 医長/医療連携室 室長 国立がん研究センター 人材育成センター副センター長/専門教育企画室長

胸部画像診断(CXR、CT)とは

呼吸器領域では、理学所見、肺機能検査に続き重要となるのが、各種画像診断です。この連載でも以前取り扱った気管支鏡検査の実施前にも、まずは画像診断での部位や性状の特定が大変重要となります。そのなかでも最も頻繁に利用されるものが、胸部単純X線(CXR)です。患者さんが自力で、もしくは介助にて動くことができる場合には、X線検査室で通常の撮影を実施し、それ以外の患者さんでは病室や手術室などでポータブルX線撮影器を用いた撮影が行われます。

 一方、胸部単純X線をさらに進歩させたものが、Computed Tomography(CT)であり、胸部画像診断では最も強力な診断力を発揮するといっても過言ではありません。しかし、比較的X線被曝の少ない胸部単純X線に対して、胸部CTの被曝量はその100倍ともいわれ、それぞれの画像診断の特性を考えながら適応を慎重に判断しなければならないでしょう。


どんな検査?

検査を行う目的

胸部単純X線は、被曝量が小さく、妊婦や小児など一部の対象者を除いて、比較的気軽に実施できるものです(表)。そのため、病変の部位や性状を特定する目的や、多くの健康診断の重要な項目として実施されています。また、救急診療の現場でも、即座に結果が出て、ポータブル機器なども充実しているため、重宝しています。

 一方、日本は胸部CT大国とまでいわれるほど大量にCT機材を保有していますが、基本的には胸部単純X線での異常に基づき二次検査として実施されることが多いでしょう。

胸部画像診断の禁忌
胸部単純X線 妊娠およびその疑いがある場合
胸部CT 妊娠およびその疑いがある場合、特定のアレルギーがある場合

どこを見るか?

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