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【連載】ナースの体調管理に役立つ! ハーブ&アロマケア

第12回 胃腸の不調に役立つハーブ&アロマ(1)胃の不調編

監修 林 真一郎 (はやし しんいちろう)

グリーンフラスコ研究所 代表・薬剤師、東邦大学薬学部客員講師

執筆 今 知美(こん ともみ)

グリーンフラスコ研究所 保健師・看護師・公衆衛生学修士 JAMHA認定ハーバルプラクティショナー

看護や臨床の世界で関心度が高まるメディカルハーブとアロマセラピー。医薬品には、古来より植物療法として用いられてきた成分を単離・合成したものが多くあります。現代においても自然に近い形で植物を取り入れていくことで、身体への負担の少ない緩やかな働きかけが期待されています。
医療の現場では、補完・代替療法として在宅医療、介護に。また病棟でも緩和ケアの場面などで活用されてきています。
本連載では、メンタル面も肉体的にもハードな仕事をもつナースのみなさんの体調管理に、また心身の不調に合ったハーブ・アロマのセルフケアの活用法についてご紹介します。


ナースの職場環境から、胃に負担がかかる状況と考えられるのが「ストレス」「早食い」「外食」。さらに夜勤などで睡眠や生活リズムもみだれると、胃の不調や便秘などの原因になってしまいます。

胃に負担がかかっている、調子悪い・・・などと感じたときは、胃にやさしく働きかけるハーブティーとアロマセラピーの活用で、まずは心身をリラックスさせましょう。

胃の不調について

胃のもたれや軽い痛みは、疲労やストレス、食生活のみだれ、アルコールやカフェインのとり過ぎなど、生活習慣も原因のひとつ。胃の調子が悪いときは、暴飲暴食をせずにゆっくり食べることを心がけましょう。

食べ物は大事です。胃に負担をかけないように刺激物を避け、消化によい物を食べるようにします。寝る直前の飲食も胃に負担をかけるので、胃が不調のときは夜は軽めの食事とハーブティーを楽しみましょう。

胃の不調におすすめのハーブ

胃腸薬の成分としても使用されているハーブをご紹介します。

胃にやさしいハーブティーとして、代表的なのがジャーマンカモミール。フラボノイドの働きで、心身をリラックスさせながら胃の不調を和らいでくれます。医薬品では、「胃粘膜に直接働いて炎症をしずめ、損傷した胃粘膜組織を修復する」作用があるとして使用されています(引用:新新A2胃腸薬 ※添付文書では、アズレンスルホン酸ナトリウムが「カミツレ」という植物成分由来となっていますが、「カミツレ」はジャーマンカモミールのことです。ガストールアクティブ ※カミツレ成分配合)。

ペパーミントに含まれる、すっきりとした感覚のℓ-メントールは、「味や香りによって味覚を刺激し、胃液や消化液の分泌を調節し、消化を助ける」として医薬品でも使用されています(引用:第一三共ヘルスケア)。

料理でもよく使われるスパイシーなハーブのフェンネル(ウイキョウ)は、「漢方処方では安中散に配合されていて、冷え性、神経質で胃痛や胸焼けのあるものに用いられる」とされています(引用:日本大学薬学部)。

フェンネル

苦みのあるアーティチョークは、胃や肝臓によく、「消化器障害、肝障害」にも使用されます(引用:日本大学薬学部)。

アーティチョーク

ジンジャー(ショウガ)は、胃にやさしく、消化促進や食欲不振にも役立ちます。漢方胃腸薬の原料や「芳香性辛味健胃」としても使用されます(引用:武田薬品工業株式会社日本大学薬学部)。

ジンジャー

食べ過ぎや胃のもたれは、レモングラスペパーミントのブレンドハーブティーを飲むと、すっきりするでしょう。

レモングラス



次ページで、胃にやさしい、おすすめのブレンドハーブとアロマセラピーの活用法をご紹介します。

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