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【連載】山内先生の公開カンファランス

第31回 多系統萎縮症の70歳代の男性患者さん

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

今回は、あまり頻繁に遭遇しない疾患の場合、どういうことに気をつけるとよいのかを考えていきます。


今月の事例
[ぱくぱくさんから提供された事例]
多系統萎縮症の70歳代の男性患者さん。病院(療養型)に入院しており、ADL低下があり、介助が必要な状況です。本人は自宅に帰りたいようですが、家族が受け入れ困難で、長期入院になっていました。
患者さん自身は自分でできることはやりたいと訴えており、ベッド上でズボンをはいたり、歯磨き等、本人ができそうだというものはやってもらうようにしました。
→あなたならどう見守っていく?


* 2016年9月に『ナース専科コミュニティ』会員にアンケートを実施。回答者数は87人でした。

山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
>>山内先生の解説

みんなの回答

Q1.事例のように患者さんが訴えたとき、患者さん自身にどこまで行ってもらえるかを判断するために、どのような情報収集を行いますか。

・手足の可動域を見てMMTで筋力の低下がないかや、振戦がないか確認。立位や独歩での安定性の確認。さらにはできるという動作(ズボンを履く動作や歯磨き)などを実際にやっていただき、本人がどの程度行えるのかを確認してきちんと記録を残す。(かなさん)

・食事は、セッティングさえしていれば、自分で食べられるのか。歯磨きは、歯ブラシの上に歯磨き粉をチューブから出せるのか、こちらで歯ブラシに歯磨き粉を乗せれば、自分で歯磨きできるのか。排泄は、ポータブルに座れるか。ズボンの上げ下ろしの介助が必要か、など。(リーフレタスさん)

・手や足の関節可動域や拘縮の状態を観察し、日常生活動作がどの程度可能かを具体的にやってもらう。(匿名さん)

・関節可動域がどこまであり、どこまで更衣、排泄、食事摂取ができるか、薬の管理ができるか、自宅の環境、本人、家族の訪問導入の受け入れはどうか。(ぴーちさん)

・やりたいと言ったことをとりあえずやってもらう。その間、見守っていて、危ないと判断したときにはすぐに介助を行う。また、かなり時間がかかることに関しては、見守る時間がなければ、その場で理由を伝えて介助を行い、まとまった時間が取れたときにやってもらう。(Mさん)

・ふらつきの有無、動作の速度、振戦の有無、起立性低血圧の有無、ADLの状況、危険行動の有無、無理して自分でやろうとしてしまうかなどの性格、必要時応援が呼べる(ナースコール活用がある)か(T.Tさん)

・ADL以外にも、本人が興味のあることや、仕事の延長などで得意なできることがないか聞きます。(macoさん)

・OTやPTからの情報。本人と家族の考えや意見。実際に行っている様子。ADLやROMの確認。(サイさん)

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