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【連載】山内先生の公開カンファランス

第32回 肝硬変末期でDNARの70歳代の女性患者さん

解説 山内豊明

名古屋大学大学院医学系研究科 教授 医学博士/看護学博士/医師/看護師/保健師/米国・登録看護師、診療看護師

今回は、臨床でよくみられるような事例をアセスメントしてもらいました。みなさんのアセスメントがほぼ同じになるか、バラエティに富んだ回答になるのか、傾向をみていきましょう。


今月の事例
[Mさんより提供された事例]
意識レベルは、GCSでE4V4M6、JCS3でした。バイタルサインは準夜勤のラウンド時では、血圧は120mmHg台で問題なく、経鼻で1Lの酸素を投与していて、 $\rm{SpO}_{2}$ 95%前後でした。
全身の黄染が著明で、腹水の貯留があり、四肢も浮腫がみられ、自力では起き上がることができない状況でしたが、ラウンド時にそわそわする様子がみられました。DNARの方針が決まってからは、苦痛を与えないように採血はしておらず、肝機能の数値はわかりません。
→あなたなら、どんなことを追加でアセスメントする?


*ナース専科コミュニティ会員のみなさんに聞きました。回答者数は62人。

山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
>>山内先生の解説

みんなの回答

Q1.何か追加で情報収集・アセスメントしたほうがよいと思うことはありますか。

・バイタルサインの経過観察程度かな? もちろん意識状態の評価は必要でしょうが。でも基本苦痛は与えないという方針なら採血はあえてしなくてもよさそう(設定さんさん)

・ベッドの高さや室内の環境(まやちょんさん)

・そわそわする要因。転倒、転落をしないかなど。経鼻チューブを抜去しないか。呼吸状態。家族への連絡の有無の再度確認。褥瘡の有無。in-out(てまさん)

・自力で起き上がれないなら腹囲の観察、倦怠感の有無、四肢の筋力低下の有無(美女さん)

・食道静脈瘤の有無。吐血の可能性。アンモニアの値で肝性昏睡の有無の評価(ももこさん)

・羽ばたき振戦などの肝性脳症の症状がないか。ほかに苦痛症状がないか(ももさん)

・かゆみはあるか、消化器症状はあるか、体重の変化、尿量の変化(ほいっぷさん)

・採血データが欲しいところなんですが……。心電図モニターでもつけて、体動を見守りますかね。そのくらいしか思いつきません(膝が痛いさん)

・掻痒感の有無と程度や、睡眠・休息が取れているかなど(ふくさん)

・尿量と排便状況を確認する(mさん)

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