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【連載】認知症の基礎知識

認知症とは

解説 一宮 洋介

順天堂大学医学部附属順天堂東京高等高齢者医療センター 副院長・メンタルクリニック 教授

Ninchi

認知症はどんな病気か

認知症とは認知機能の低下を呈する疾患の総称

 認知症とは、「脳に器質性の疾患があり、記憶や言語などの複数の認知機能が後天的に低下して、それが慢性的に持続し、社会生活に支障をきたすようになった状態が続くこと」と定義されています。また、認知症は一つの疾患ではなく、記憶障害や見当識障害など、一度獲得された知能が後天的な原因で障害され、認知機能の低下を呈する疾患の総称です。

 世界保健機関(WHO)の国際疾病分類第10版(ICD-10)によれば、認知症の診断基準は、
1.認知機能の障害あり
2.社会生活に障害あり
3.意識の障害なし
とされています。つまり単なる物忘れだけでなく、実行機能障害や見当識障害、注意障害など、日常生活や社会生活に支障をきたすような認知機能の障害があり、意識が清明な状態の場合に認知症と診断されます。

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