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【連載】認知症の基礎知識

認知症とは

Ninchi

認知症の重症度をどう評価するか

主に2つのスケールを使用する

 認知症の有無や重症度を評価する方法として、臨床的認知症尺度(Clinical Dementia Rating:CDR)と、Functional Assessment Staging(FAST)があります。
 
 CDRは患者さん本人と家族に対して、質問形式で実施されます。質問内容は、記憶、見当識、判断力と問題解決、社会適応、家族状況および趣味・関心、介護状況の6項目により構成され、5段階で評価します。正常(健康)は0、認知症の疑いがある場合は0.5、軽度の認知症は1、中等度の認知症は2、重度の認知症は3と判定されます。

 FASTはアルツハイマー病の進行度を示すのによく使われますが、これは臨床的にも便利で、治験(臨床試験)などにも用いられます。評価はADLの障害の程度によってステージ1~7までの7段階で行います。例えば買い物で勘定を正しく支払うことができないなどの場合は軽度、家庭での日常生活が自立できない場合は中等度、介助なしでは適切に着衣できない、入浴が1人でできない、トイレの水が流せないなどの場合はやや高度のアルツハイマー病だということになります。

 よく家族は「物忘れがひどい」と訴えますが、認知症の重症度は物忘れだけでなく、社会生活や日常生活の障害の程度によります。どんなに物忘れがひどくても、日常生活がある程度できていれば軽度と評価されます。

(ナース専科マガジン2014年2月増刊号より転載)