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【連載】ナースのための消化器ケアに役立つ基礎知識

簡易懸濁法とは?

監修 犬飼道雄

岡山済生会総合病院 内科 医長

執筆 岸本 真

霧島市立医師会医療センター 薬剤部 調剤室長


【目次】

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簡易懸濁法を行う理由

経鼻胃管・胃瘻・腸瘻といったチューブから錠剤を投与する方法として、「つぶし(粉砕法)」で注入することだけを想像していませんか。そして、粉砕法で注入した際に「チューブが閉塞してしまった」という経験をもつ人も少なくないかもしれません。

錠剤は一見すると、どれでも粉砕できそうですが、粉砕後の粉末が水に均等に懸濁しなければ、チューブから注入したときに閉塞する可能性が高くなります。そのため、チューブから錠剤を投与する際には、その薬剤が粉砕できる薬剤かどうか、チューブから投与できる薬剤かどうかを薬剤師に相談することが大切です。

なお、粉砕法にはチューブの閉塞をはじめ、次のような問題やデメリットがあります。

粉砕法のデメリット
1)チューブの閉塞の問題
2)調剤・保管段階での薬剤の吸湿性や光による分解の問題
3)薬剤を準備する際に看護師や患者・家族が吸入することによる健康被害
4)分包紙に薬剤が付着することによる投与量の減少
5)視覚的に全て粉末となるため、印字の有無によっては用法や薬剤そのものの間違えの原因にもなりかねない問題
6)粉砕法では用法ごとに調剤されることが多いため、1回に服用する分包紙が複数にわたることより管理も複雑となること

粉砕法のデメリットを解消する投与方法として「簡易懸濁法」があります。

簡易懸濁法

粉砕法のデメリットを解消する投与方法として「簡易懸濁法」があります。

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