お気に入りに登録

脳血管系の解剖生理をおさらい

監修 佐藤紀子

東京女子医科大学 看護学部・大学院看護学研究科 教授

執筆 原 三紀子

東京女子医科大学 看護学部・大学院看護学研究科 准教授

Body nou good

 ここでは、脳疾患の病態を理解する上で基本となる 神経系(中枢神経系・末梢神経系)、脳血管系、脳脊髄液系の解剖生理に焦点をあてて解説します。


1 神経系のしくみ

1) 中枢神経と末梢神経

 神経系は、中枢神経系(脳・脊髄)と末梢神経系(脳・脊髄神経・自律神経)に大別されます(表1)。中枢神経系は、大脳、小脳、脳幹、脊髄により営まれ、末梢からのさまざまな情報を判断し、適切な指令を全身に送ります。中枢神経には多くの神経細胞が集まり、高度な情報処理を行っています。

脳・神経機能

 末梢神経系は、中枢神経系に出入りする神経を指します。大脳や脳幹部に出入りする脳神経12対と脊髄に出入りする脊髄神経31対があります。また、末梢神経系は、体の内部・外部からの情報を中枢神経系に伝達する働き(知覚神経)、中枢神経系の命令を手足に伝え運動を発現させる働き(運動神経)、血管・筋肉・内臓、腺などに分布し調節をする働き(自律神経)をそれぞれ担っています。

 脳疾患では、病巣と直結した脳神経障害が生じるため、脳の各部位の機能局在をそれぞれ理解しておくことは不可欠です(図1)。
 
  >> 続きを読む

ページトップへ