お気に入りに登録

検査値(異常値)からわかる細菌感染・炎症(炎症マーカー)

解説 山崎悦子

横浜市立大学附属病院 臨床検査部部長・准教授

2016 7

人体が病原体に感染すると、その局所臓器に炎症反応が起きます。この炎症のマーカーとして代表的なものが白血球数(WBC)、血小板数(Plt)、C反応性蛋白(CRP)です。ただし、これらの炎症マーカーは感染症に特異的なものではなく、悪性腫瘍や自己免疫性疾患、心筋梗塞などでも上昇するので注意が必要です。


【関連記事】
* 炎症ってどういうこと?急性炎症・慢性炎症
* 検査値の看護|疾患別の基準値や読み方

特に注目! 白血球数(WBC)

WBCは、CRPよりも炎症を鋭敏に反映するので、その疑いがある場合には最初にチェックします。そして、高値あるいは数値に変動がある場合は、必ず白血球分画をみるようにしましょう。

好中球をみるときは「左方移動」の有無がポイントです。好中球は骨髄で分化・成熟し、貯蔵され、血液中に供給されるようになっています。骨髄には、成熟した分葉核球のほか桿状核球など幼若好中球があります。左方移動とは、分葉核球の供給が間に合わず、幼若好中球の血中の割合が増えた状態をいいます(図)。それは、つまり骨髄での産生が間に合わない
ほど好中球が消費されていることを示しており、感染状態が疑われる根拠となります。

>> 続きを読む
ページトップへ