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【呼吸状態の評価】緊急入院してきた痰の多い患者さん

執筆 伊藤幾代

国立病院機構 西埼玉中央病院 慢性呼吸器疾患看護認定看護師

呼吸状態の評価の仕方は、患者さんの症状や疾患などにより、みるべきポイントやケアの仕方も異なります。呼吸状態を評価する際は、基本となるフィジカルアセスメント、バイタルサイン、検査データを確認するだけではなく、得られた情報を組み合わせて評価し、呼吸状態にあったケアを提供することが大切です。
今回はケースをもとに呼吸状態の評価について解説していきます。


【事例】緊急入院してきた痰の多い患者さん
誤嚥性肺炎と診断され入院となった75歳の男性患者さん。ADLは見守りで室内歩行でき、トイレも自立しています。呼吸器疾患の既往はなく、抗凝固薬の内服をしており、自宅ではおかゆと軟らかいものを食べていました。
日勤看護師から夜勤看護師へは「1時間前にグループホームから緊急入院してきた75歳の患者を送ります。現在は酸素5L/分をマスクで投与。とにかく痰が多くてティッシュの箱が手放せない状態です」と申し送りがありました。患者さんは病棟に着いたばかりで落ち着かない様子。低酸素に陥る危険性と転倒などの身体的な危険性を合わせた評価が必要な状態です。

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